文字どおり、峠工房を応援し、協力する人たちのあつまりです。 峠工房は、1969年(昭44)に設立された、私立の障害者訓練教育施設ですが、その考え方ややり方が法律より進みすぎていて認可してもらえず、公的補助なしで今までやってきました。 

峠工房協力会の前身は、「峠工房野外訓練寮維持協力会」と言いました。 峠工房では、訓練生や地域の子どもたちを連れて自然の中での人とのかかわりや、ひとつの達成感のもたらす成長、そして、きびしくもやさしい自然をできるだけ丸ごと感じられるように、という考えのもと野外教室という行事を1ヶ月ないし、2ヶ月に1回ぐらいの割で実施しています。 8年前にその活動拠点となる場所を確保するために、丹沢の戸沢山荘のオーナー及び常連の方たちの同意を得て、優先的に小屋を使用できるようにし、加えて丹沢を知らない人、山へなんか1度も行ったことのない人にも丹沢の魅力や、自然のすばらしさを知ってもらえたら、ということで発足しました。
私たちは、峠の野外行事に積極的に参加し、子どもたちの成長の様子を見たり、自分自身自然の中で日々のストレスをしばし忘れて、心の活力を取り戻す体験をしていましたから、その時迷わず会員になったわけです。
 その後、ご存知のように不況の状態が続き、いつ良くなるとも先の見とおしのないまま、峠工房も仕事が激減し、峠工房そのものの維持が危うくなってしまいました。 そして、「今の維持協力会を峠工房全体を応援する団体として転進、発展させられないだろうか」という相談を受けたのです。

 高齢社会の到来だとか、学校教育の危機、子どもたちの問題など、なにか自分でやれることから社会貢献できるのではないか、いや、したいものだと考えていましたから、峠工房をよく知る人間として、協力会代表を引き受けました。
 かた苦しく考えずに、峠工房という無認可でありながらがんばっているところを応援しつつ、自分たちも学び、楽しく遊び、自分にできることから行動していくということでいいんじゃないか。 又は、遊びだけでも付き合うぐらいの気軽さでもかまわないと思うのです。
 私もいそがしく、峠の園長もいそがしく、なかなか理想の方向へ歩を進められないでいますが、少しでも多くのかたたちにこの会のことを知っていただき、協力し合って何かやってゆけたらいいなぁ、と思っています。

 
峠工房協力会 代表 和 田 信 廣


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