秋も深まり、今年も残り少なくなってきました。
皆様には、いつもご配慮いただき、心から感謝しつつ仕事に励んでおります。

このたびうれしいことが重なりました。
昨年来、数回にわたって助成金申請をしていた、外階段の補修・強化と、破損した床の修復事業に対して、「日本チャリティプレート協会」より、助成決定のお知らせをいただきました。
峠工房に集う「老若男女」のかたがたが増えるに従い、安全を確保しなければと、強く思っていました。
とは言え、維持運営を続けていくだけで精一杯の限度を超えている峠工房にその余裕はなく、某プロ野球の監督のように「ボヤき」の日々でありましたが、ようやく子どもたちの、「これってヤバくない?」の不安解消にも応えられ、特に年配・年少の人たちへの安全性も改善できることを、心から喜び安心いたしております。
ただし、全額助成金での事業は不可とのことで、自己資金が必要となります。
協力会代表・和田さんに、助成決定の報告かたがたその旨お話ししたところ、「少しずつでも出し合って皆で協力するようにしよう」との、思いがけない力強いご提案をいただきました。
もしもご支援いただけるのならば、これに勝る喜びはありません。
教育・福祉の予算の削減、それに伴う人材確保の難しさ、にもかかわらず、「きめこまかく」「ひとりひとりを大切に」を求められる矛盾。
教育現場も福祉現場も、大きな困難に直面しているわけですが、制度の外で活動して成果をあげている私たちは、当事者・周囲の応援の力を集めて今できることを、自分たちの手でやり続けていくことが必要と痛感しております。
まだ具体的な計画には至っておりませんが、将来的には、NPO法人も視野に入れて、「未来を見とどけるプロジェクト」(仮称)を立ち上げたいと、構想を話し合っております。

諸般の情勢の厳しい中、大変心苦しく存じますが、和田代表のご提案はまことにありがたく、ご都合の良い範囲内での皆様のご支援をいただけますよう、お願い申し上げます。

2008年11月15日
峠工房園長 松本 淑子
スタッフ一同


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