8/19夏休みパソコン体験教室
〜KN君の場合〜

今本当は、8/18からミニミニキャンプを体験し、その次の日の19日にパソコン体験もする予定だったKN君。
ところが、その週の半ば、熱が出てしまい、とりあえずミニミニキャンプはキャンセルに・・・
「でも、パソコンやりたかったら来て良いんだからね!」
園長の一言を励みに(?)、体調回復したKN君、19日のパソコン教室だけは来る事になりました。

そんな経緯でしたから、もう来れる事になっただけで嬉しい!状態。始終ハイテンション、最初からクライマックスって感じでした。

元々せいかつ塾で月に一度、峠に来ているKN君。
その時、確か、理数系が得意で、詩とか絵とか、そう言った観念的なものは苦手・・・と言っていました。
だから、「ゲームを作る!」と、はりきってくれているけれど、その前の「絵を描く」があるから、どうだろう?引かないかな?と心配だったのですが、普段から、お笑いとか駄洒落とか、面白い事が大好きなKN君、絵心の足りない私の描いたたこの絵が面白かったらしく、すぐにエンジンがかかりました。絵心がないのも、案外役に立つもんだ(笑)。

みんなおんなじ絵を元に描くのですが、人間のやる事ですから、仕上がりには勿論個性が反映します。
KN君の描いたたこは、目がまん丸でちょっとびっくりしているような顔に出来上がりました。

余った時間で午後にやるゲームの説明がてらゲームで遊びました。
ここで彼は、猛然とエンジンがかかり始めました。
「最大7回戦まで、或いは、どちらかが3点先取したら終了、もし、決着がつかなかったらPKができるようにしたい。」
○×でPK・・・?って何だろ?そう思って話を聞いていくと、
「ギャンブルなんだよ。」
「掛け金(いつの間にか”金”になってるし・・・)は、掛けた率によって配当が変わって・・・。」
「√に掛けると自乗か平方根の確率で・・・。」

・・・えっと・・・・・・○×だよね?○×なんだよね??

何だかすっかりわけが解らなくなったのでご飯を食べて仕切り直し。
それでも彼の考えは膨張を続ける宇宙の如くに拡がり続け、どっかで収束しないとブラックホールになっちゃいそう・・・

だから、まずは、○×を完成させ、それとは別に、残りの時間を使ってそのゲームを作ろう、と言う事になりました。
せいかつ塾の時も、時々「エクセル」はやっているKN君ですから、範囲選択やツールバーの操作等はお手の物。
さくさくと入力規則やオートSUM等を組み込みますが、動作上、必要だけど、使う時に見えてる必要がない部分(例えば入力規則のリストとか・・・)をたこの絵で隠したり、見る人が解りやすいようにタイトルをワードアートで作ったり、デザイン的な部分は、余り好きじゃないみたいで、ちょっと投げやり気味。

それでも完成となり、勿論時間は残ります。
そのつもりで予定を組んでいますから。

それでは・・・えっと・・・・・・結局どう言うゲームなんだろう?何をするとその変動する確率が関わって来るんだろう?彼の頭の中が見えない私には、皆目見当がつかないので、とりあえずパソコンからは離れて(近くにあると触りたくなっちゃうしね)、そのゲームを細かく説明してもらう事になりました。

結論として・・・・・・今、ここでざっくり考えてやるのは、無理!!!!!
要するに、掛ける数値により掛け金の配当が変動、○と×が表示されるが、その確率も変動、しかしランダムに表示される・・・と言うもの。

ランダムに数字を表示させる関数は知っているけど、それに確率つけられたっけ?数字以外を表示するにはどうしたら良いんだ??点数は多分IFで何とか出来る?これも調べないと解らんなあ・・・

私が想像したのは、確率変動のスロット(パチスロですな)みたいな大掛かりなものだと思い、KN君には、今すぐには出来ない旨を伝えました。
「そうか・・・じゃあ手作りすればいっか!ねえねえ、大きな箱、ない?」
確変のパチスロを大きな箱で手作り?!彼は錬金術師か?!
「後、小さい紙が5種類欲しい。」
何が出来るんだ〜〜〜?!と、思いながら、彼の仕切りでみんなで手伝い、出来上がったものは・・・・・・これ、セブン○レブンで夏に700円以上買い物すると引けるような・・・くじだよねえ?

そのくじが各色毎に、○と×の枚数の割合が違う。
それを入れ替える事で確率を変動させる・・・らしい。

人間って本当に便利です。
みんなで力を合わせて、道具を使って、くじの箱を作り、くじを作り、手を使って違う確率のくじの束に入れ替える事で確率を変動させる事が出来る。

しかし、パソコン教室で学んだ事が、「パソコンより人間の方が便利」って、それじゃあパソコンがかわいそうだから、彼の考えたくじは後日パソコンでも作っておきました。


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